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白山開山1300年の楽しみ:白山平泉寺

 

以前の記事でもご紹介していたのですが

7月15日〜8月21日の期間、

平泉寺の宝物館と顕海寺さんが

公開されております。

9時〜16時までです。

 

宝物館は10数年ご経験あるボランティアガイドさんでも

一度も開いているところを見たことがないという

大変貴重な機会です!

 

 

まず平泉寺に行きますと

坂の左手前に顕海寺さんがあります。

 

 

 

 

 

 

 

 

天台宗霊応山顕海寺とありますね。

 

こちらのお寺は、平泉寺が一向一揆で焼き討ちされた後

平泉寺を再興された顕海上人のお寺です。

 

こちらにある金堂阿弥陀如来坐像と金堂地蔵菩薩立像が公開されています。

どちらも鎌倉時代のもので

阿弥陀如来像のほうは、顕海上人が一向一揆の際、

平泉寺境内の池の中に沈め、のちに引き上げたものと伝わるそうです。

 

つまり一向一揆以前の平泉寺のどちらかのお堂に安置されていた仏様なのでしょうね。

 

 

普段は拝観できないので、この機会にぜひぜひ。

 

 

 

 

さて再び参道へ戻ります。

 

 

坂を上がってすぐ右手に

 

 

宝物館があります。

 

 

中は撮影禁止なので

どういうものが陳列されているか

かいつまんで説明させていただくと

 

越前松平家や勝山小笠原藩から奉納されたものや

平泉寺に在住していた能面師が作ったのだろうと思われる能面

顕海上人が豊臣秀吉に平泉寺再興のため保護を求めた際秀吉が出した「羽柴筑前守秀吉禁制」

源義経が平泉寺に立ち寄った際に爪弾いたとされる琵琶と「義経記」

「白山曼荼羅図」

「白山神社絵図」(二幅対 室町後期)

などなど。

 

こちらもぜひぜひご覧ください^^

21日までです!

 

 

そしてよろしければぜひぜひ

平泉寺の集落に入ったところにある観音堂にもお立ち寄りください^^

 

郵便局がお向かいにあるのが目印です。

 

 

こちらのお堂には平安時代末期の聖観音菩薩像があります。

毎月18日に観音講があるとうかがっております。

もし18日に平泉寺にいらっしゃるようでしたら、ぜひこちらもどうぞ。

 

こちらは源義経が一泊した場所と伝わっていて

義経の腰掛岩があるらしいんですが

 

これのことかな・・?

ちょっとわかんないのですが

観音様が平安時代なら

源義経もお参りした観音様ということになりますね。

 

 

 

 

そして、お帰りにはあわせて、勝山城博物館で開催されている

「白山のいざない〜泰澄の開いた信仰の道と周辺の世界〜」

 

もぜひぜひお立ち寄りください^^

 

こちらの展示は10月1日まで。

 

 

 

白山平泉寺についての最近の研究の成果が

とても詳しく展示されています。

 

 

泰澄の母親である猪野姫が住んでいたあたりの

8世紀頃の住居跡の発掘された内容であるとか

「上素帖」に見られる泰澄大師についての表記部分について

江戸時代の「白山道中記」や

河上御前のご開帳についての歴史

平泉寺の領域を示す四至について

などなど♪

 

 

河上御前というのは、顕海上人が一向一揆の時に

炎上する平泉寺の社壇から飛び去る光の一団があり

それを1583年、顕海の弟子である専海が

白山禅定道の第7宿河上で発見し、

平泉寺に遷座したという仏様で

 

 

江戸時代から33年に一度ご開帳があったということです。

最近のご開帳は1993年で、14万人もの参拝者があったそうです。

 

今度のご開帳は2025年・・かな?8年後ですね〜^^;

 

 

 

図録も購入したのでchottoに置いておきますが

展示のほうが詳しくわかりやすくなっているので

ぜひ展示をご覧くださいね^^

 

 

「まほろば」やおみやげやさんでは

今年出版されたこういうご本も販売されています。

大変人気で重版されているそうです。

 

 

執筆の先生もきらびやかで

落語家の春風亭昇太さん

大河ドラマ「真田丸」で真田丸の監修されていた

城郭研究の千田先生や

chottoの母校から、仁木先生も!

なんかうれしーい^^(chottoは哲学科だったですが・・)

 

多角的に平泉寺を知ることができて楽しい本です!

一家に一冊、ぜひぜひ♪

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

白山開山1300年の楽しみ:身近の秘仏

 

一寸古書にはこんな本があったりしますが

 

 

世の中には秘仏おっかけをして楽しむ方もいらっしゃったりします。

こういう本に載っているのは、超有名人!みたいな仏様ばかり。

福井の仏様も3ページばかり紹介されていますが

 

福井には秘められた仏様がもっとたくさんあるのですね。

 

その多くは白山の神様である十一面観音や聖観音菩薩像で

泰澄大師自作と伝わるもの

 

一年に一度二度ご開扉のある仏像もあれば

33年に一度、17年に一度という仏像もあります。

 

 

泰澄大師白山開山1300年の今年、

身近の仏様の御開扉の情報を新聞やポスター、SNSなどで目にしたら

拝観にお出かけするのも

福井の文化を楽しむひとつの在り方ではないかな!と思います^^

 

 

それでchottoも今日お出かけしてみました♪

 

 

あわら市北本堂にある神明神社。

17年ぶりの十一面観世音菩薩像の御開扉だそうです。

 

 

神社境内に安置されています。

 

 

ご許可いただけたので

御本尊を撮影させていただきました。

十一面観世音菩薩像

坂井市指定文化財で平安時代中期11世紀前半頃の製作と推定されるそうです。

硬い欅材に丸彫りされているのが大きな特徴だそう。

 

 

 

左右を守る広目天立像、多聞天立像。

 

 

魂が吸い込まれそうな表情が迫力です!

 

 

志納所に略縁起の展示がありました。

 

 

泰澄大師が白山に登頂され、西の海の方向を見渡すと

紫雲がたなびき、夜にも光を放つ土地があり

下山後そこに十一面観音像を安置されたというお話です。

 

 

十一面観音像はもとはこちらの神社ではなく

天台宗派の紫雲山光明寺に安置されていたのですが

蓮如上人の時代にお寺は真宗に改宗されて

光明山寂静寺となったそうです。

 

 

現在は北本堂の集落17軒で御像を守られているそうです。

17軒のおうちで、平安時代の仏像を維持されるというのは

大変ご負担のあることだと思われます。

 

保管庫も20年ほど前に地元の出身の宮大工さんに頼まれて

建てられたのだそうです。

集落の方とお話ししていて、

郷土の歴史と御像をとても誇りに思われているのだなあと感じました。

 

 

福井の文化が守られていきますようにとお願いを込めて

少しだけ志納してきました。塵積もってともいいますし!

 

 

帰りにいただいた小山屋さんの酒饅頭がおいしかったこと!!

三国の酒饅頭は本当に美味しいですね(≧▽≦)

 

14日もご開扉されてますので

お墓参りのお出かけついでにお参りされてはいかがでしょうか♪

 

 

 

 

 

 

 

白山開山1300年の楽しみ:平泉寺清掃活動に参加してみよう!

 

先日、平泉寺の清掃活動に参加してきました。

 

 

平泉寺の美しい苔の境内は

地元の方の奉仕活動によって維持されているのです。。。

 

お話しをうかがったかたはお嫁に来てから25年

ずっと清掃活動に参加されているそうで・・

chottoはいつも自分のことでいっぱいいっぱい。

地域貢献に身を尽くされている方には本当に頭が下がります。

 

chottoも機会があればやってみたいなあとずっと思っていたので

えいや!と飛び込んでみました^^

 

 

清掃は朝7:00〜11:00ころまでとのことで

「まほろば」の前で受付記帳します。

 

 

 

いざ、境内へ!

 

 

 

うーん

こうしてみるとやはり広い境内ですね・・

たくさんの方がいらっしゃいました。

うかがうと地元でない方のご参加も結構あるようです。

 

苔の上はこんな風に

風で杉落ち葉を飛ばして集めていました。

なるほどこれなら苔をいためませんね!

 

みぞの泥を漕いだり

落ち葉を集めて捨てにいったり

雑草の草むしりしたりしました。

 

 

こういうのも可愛らしいですけど

苔の下で根を這ってイケナイそうです。

 

 

 

白山開山1300年の今年。

平泉寺では7月に宝物館の特別公開やコンサートなどの催しが予定されているそうです。

 

節目の年を記念して、清掃活動も参加されてみませんか?

清掃活動はどなたでもご参加いただけるそうです。

 

白山平泉寺サポーターズクラブさんがfacebookページで清掃活動日をお知らせされています。

 

だいたい毎月第二土曜日の午前中のようです。

今週末の10日土曜も実施されるそうです。

 

 

空気のきれいな平泉寺でお掃除して

勝山の街の中でランチして

「水芭蕉」か「禅の里」でお風呂に入って帰ったら

すごく気持ちいいだろーなー!

 

と思いついたんですが

chottoはお昼からお仕事なので

お店に帰らないとなのでした(;^ω^)あら〜(;^ω^)

 

 

 

白山開山1300年の楽しみ:博物館に行こう!

 

福井人にとって大記念すべき泰澄大師白山開山1300年の今年。

chottoもできるだけ楽しみ尽くしたいなあと思っております。

 

 

1300年といってもどう楽しんだらいいのかと困る方が

もしいらっしゃたらいけませんので

chottoからも色々ご案内させていただきたいと思います。

 

 

せっかくこの年に福井にいらっしゃるなら

そして少しお出かけできるお時間の余裕があるのなら

楽しまれなければ損ですよ!

 

こういう年は、普段の年では目にできないようなものでも

お目にかかれる機会に恵まれるものです。

そして次の幸運の機会が訪れるのは100年後。

 

うーん・・・生きてない!!

 

 

さて早速

 

先日、福井市城東にある福井県立こども歴史文化館に行ってまいりました♪

 

ただいま、「泰澄伝説が生まれたころの越国」という展示を見ることができます!

開催期間がGWからだったので、なかなか行けなくって・・(;・∀・)

ギリギリになっちゃったのですが

明日6月4日が最終日だそうで、今週末よかったら行かれてみてください(;^ω^)

 

 

今年はあちこちの博物館で白山開山1300年をテーマにした展示が予定されているようです。

 

まず平泉寺で7月15日〜8月21日の期間、平泉寺白山神社宝物館特別公開があります。

続いて秋ですね

 

福井県立歴史博物館さんは

10月21日〜11月26日特別展「泰澄ー白山信仰における意義を探るー」

 

福井市立郷土歴史博物館さんでは

10月13日〜12月3日「福井市の霊山 文殊山」

 

みくに龍翔館さんでは

10月28日〜12月3日「霊峰白山豊原寺の歴史と遺産」

 

越前市武生公会堂記念館さんでは

12月8日〜1月14日「開創1300年記念特別展 粟生寺展」

 

織田文化歴史館さんも10月〜12月で泰澄に関する展覧会を予定されています。

 

 

石川県のほうでも色々展示あるようです。調べ切れていませんがご参考まで!

白山市立博物館さんで

10月21日〜11月26日特別展「白山下山仏と加賀禅定道」

 

小松市立博物館さんで

9月30日〜11月26日特別展「白山信仰と那谷寺(仮)」

 

この秋は忙しくなりそうですね!

 

 

 

さて、こども歴史文化館さんの展示につきまして

文字だけですが、少し感想を・・

 

展示スペースは広いわけではないのですが、

新しく知ることが多く

小さい子でも理解できるようにかガイドスタッフさんがいらっしゃって

丁寧に説明してくださって、大変楽しめました^^

小学生くらいのお子さんから、向いていると思います!

 

chottoが興味を引かれた展示を順に挙げますと

 

〜螳ぬ鐃秦蟶遏崚寛仙人之図」

 

 

江戸時代に福井藩4代当主松平光通が平泉寺に奉納したもので

作品自体は室町時代後期の水墨画の掛軸です。

相阿弥真相は大徳寺という京都のお寺に「瀟湘八景図」という絵があるのが有名です。

 

鉄拐仙人は中国の仙人で、絵には呼気で自分の魂を飛ばしている仙人が描かれています。

 

ガイドさんが、なぜ松平光通公がこの絵を平泉寺に奉納されたのでしょうねとつぶやかれました。

 

なぜでしょうね?!

 

松平光通公が泰澄大師の伝承をご存知で、仙人を泰澄さんに重ねて見られていた・・のでしょうか。

 

作者の相阿弥は足利義政お抱えの同朋衆の一人で、

相阿弥の祖父能阿弥、父芸阿弥の3人で同朋衆だったわけですが

この祖父の能阿弥はもともとは越前朝倉氏の家来だったそうです。

朝倉氏は平泉寺によく寄進をしていました。

 

そういうお話が伝わってのことかもしれません。

 

あるいは、相阿弥というと、chottoは以前滋賀の大津絵美術館を訪れたときに

三井寺(園城寺)の円満院で相阿弥作というお庭を見たのですが

 

平泉寺は延暦寺の末寺になる前に園城寺の僧の支配下にありましたから

松平光通公も円満院のお庭を歩かれたことがあったのかなあ・・

なんてことも想像したり・・・

 

それにしても室町時代の水墨画が見れるなんてまさか思いもしなかったので

びっくりしました^^

 

 

 

白山牛王宝印版木

岐阜の長滝神社の若宮修古館のもの

魔除けの護符の版木で20cm×30cmほどの大きさがあり、結構大きなものです。

 

これは起請文にも用いられるもので、徳川家康の起請文にも多く用いられていたのだとか。

こんなに大きな印を押していたのか!とびっくりします・・。

 

徳川家康といえば起請文破りの人。

豊臣秀吉が晩年病床に臥した中で家康に対して豊臣政権を守るようたくさんの起請文を書かせたのですが

その死後あっという間に家康は起請文の約束を反古にしてゆきます。

 

起請文の約束を破るとバチがあたるそうなんですが

当たらなかったんですね〜〜。

こんなおっきなハンコ押したものを反古にできるのだから

やはりかなり肝の据わった人だったのですね。

 

でも展示の中で、松平家が奉納した絵馬や掛軸があるのを見ると

「家康公が反古にしてすみませんでした!」という恐れもあったのかもなんて^^;

想像してしまいました^^;

 

 

 

G鮖鎧劃紺篳 

御前峰周辺にあった銅鏡、懸仏、経石、化仏の展示がありました。

特にchottoは懸仏を知らなかったので、勉強になりました。

化仏は十一面観音像の頭部にあったとされる仏像です。

 

小さな仏様ですが、非常に緊張感のある表情をされていて

気持ちが引き締まりました。

 

ご覧になられた皆様はいかがでしたでしょうか?!

相阿弥真相作「鉄拐仙人之図」はもしかすると

平泉寺宝物館の特別公開でも見ることができるかもしれませんね?!

平泉寺宝物館は源義経ゆかりの琵琶などもあるようで

実際どういうものか見れるかわかりませんが・・

楽しみにしております。

 

 

 

こども歴史文化館のガイドさんとも話していたのですが

松平春嶽公や結城秀康公、柴田勝家、お市の方、朝倉氏一族、道元禅師

福井の歴史というとこういった方々の名前が上がりますが

みなさん外からいらっしゃった方々で

この人を見れば福井の人の人となりが見えるということは

残念ながら、難しそうです。

 

実際の福井県に生まれついて暮らしてきた

私たちのご先祖様がどんな人たちであったのか

その暮らしや、何を大事にしてきたかという価値観を知ることができるということが

白山開山1300年の最大の魅力といえるかもしれません^^

 

 

 

皆様もぜひ足をお運びくださいませ♪

 

 

 

福井市立郷土歴史博物館「福井の仏像」展に寄せて

 

福井で車を走らせていると、こんな風景が続きます。

空・山・田んぼ・川・・・行けども行けどもコンビニひとつありません。

ぼーーっと車窓を眺めながら、

「福井ってつくづく、何にもないところだなあ」なんて思ったりしませんでしょうか。

 

 

 

あまりにも何もなさすぎて

もしかして、あの山の頂上なんかにやんごとない神像が祀られていたりして?!

なんて、妄想を膨らませたりしませんか?

 

 

でも

「ポケモンGO」でもあるまいし、そんなわけないよね・・

なんて、思ったりしてませんか?

 

・・しませんかね^^;

 

 

実は、それがあるんですよ!!っていうのが今回のご紹介^^

 

 

例えば

 

こちらの山並み、なんの変哲もありませんが・・

昔、道元禅師が永平寺に向かうまでに立ち寄られた「波着寺」があった福井市内の地区です。

波着観音という観音像もあったと伝承に残っています。

一向一揆の戦禍にまぎれて行方知れずになりました。

 

 

こちらの山は永平寺町松岡吉野の吉野岳。

泰澄大師が開山したと伝えられて

昔は大きな寺院もあったのですが、やはり一向一揆で焼かれてしまいました。

山頂には泰澄大師作と伝えられる十一面観音像、

彩色の美しい蔵王権現、毘沙門天、聖観音菩薩像が。

南北朝の争乱の時代には、後醍醐天皇の息子の尊良親王が落ち延びてきたという伝承も残っています。

吉野、蔵王権現、後醍醐天皇・・と、奈良の吉野との関係も気になる地区です。

 

 

次も永平寺町の山並み。

こちらは昔、「浄法寺」という七堂伽藍の真言宗のお寺があったそうです。こちらも一向一揆の焼き討ちにあいました。

 

次に、こちらの山間では

 

昔、こんな素敵な如意輪観音像がいらっしゃったそうです。

 

盗難にあって、今はいらっしゃらないのですが・・・

とても美しい観音様です。

 

 

お次はこちら

 

住所は伏せておきますが、このあたりの田んぼの字を「八幡」というそうです。

八幡というと神社や神様の名前です。

 

一見ふつうの田んぼなんですけど・・

 

そしてこちらの坂道を

「八幡坂」というんだそうです。

 

なんの変哲もない坂道ですが、昔話も残っています。

夢のお告げでここから現れる牛の後をついてゆけというので

実際牛が現れて、後をついてゆくと奈良の賀茂にたどりつき、

そこで牛が飲んだ水でお酒を造ってお金持ちになったという「賀茂の長者」のお話しです。

 

おもしろいですね^^

ここに小さなお地蔵様があり

 

 

この地面の下にその昔、

こちらの仏像が埋められていたそうです。

 

包帯でぐるぐる巻きにされて埋まっていたそうです。

 

 

今この仏像は、こちらの浄土真宗の道場に安置されています。

 

道場は福井の奥越にはよくある、お寺の小さい版みたいなものなのですが

以前、こちらの仏壇を見たときに、あれ?かわった阿弥陀様だなあと思って

由来を聞いたら、そういうお話があったのです。

真宗のお寺さんや道場では普通

もっと小さい厨子の中に金色の阿弥陀如来像かおかれているか掛軸がかけられているのですが

こちらの阿弥陀様は規格外の大きさと感じたのです。

 

 

掘り起こされた阿弥陀様のために、厨子も大きさを合わせて作られたそう。

許可をいただいて近くに上がらせていただいて撮影させていただきました。

 

 

美しい彫刻だなあと思います。

お顔もおだやかで。

 

この阿弥陀様が埋められたのがいつのことかはわかりません。

もとはどこにあったのかも。

お話しでは、こちらの道場ができたときから安置されていたから

戦国時代の一向一揆のときに埋められたものを掘り出したのだろうということでしたが

あるいは明治の廃仏棄釈のときに埋められたのかもしれません。

口承のことなので実際のことはわからないのです。

 

この道場の近くの山の頂上にも仏像があり、

その体内には白山から持ち帰られた木像が埋められているのだそう。

 

世の中が、一向一揆だったり廃仏棄釈だったりしても

この地区では阿弥陀様も白山の神様も

大切に守られてきて、今もこんなふうに無事残っています。

 

 

福井ではこんな仏様があちこちにひっそりと残っているのではないでしょうか。

 

 

皆様のお住いの近所にもこんなお話がいっぱいあるのだと思います。

 

 

 

廃仏棄釈のときは、日本全国でたくさんの仏像が破壊されました。

先日テレビ番組でも特集されていましたが、破壊された像や寺院は百万件にものぼるとか。

 

以前ご紹介した平泉寺でも破壊された石仏がたくさんありました。

 

 

地元に今でも残っている仏様たちというのは

その仏様をずっとお守りしてきた地元の人たちの純粋な信仰心の証し。

 

世の中の流れに惑わされずに一途に信仰を守りつづける福井の人の姿って

福井の誇りだと思います。

 

 

現代まで守り継がれてきた福井の仏様たち

特に福井平野部の、平安時代に造られたという歴史の深い仏様たちが一同に会する展示が

福井市立郷土歴史博物館で催されています!

 

ブロガー向けの内覧会に参加してまいりました!

普通、お寺でも博物館展示でも仏様の写真撮影はできないのですが

内覧会だけは許されるのです!!

 

 

 

 

たくさんの仏様が集結!

図録だとサイズ感が分からなくなるので案外こういう画像が貴重になります。

 

 

そしてたくさんのブロガーさんも集結!

富山からいらっしゃったという方ともお話ししました^^

 

 

「福井の仏像」展に出展された仏様のお住まいの分布図を作ってみました!

それとそのほかわかる範囲の仏像分布も。

こんなにあちこちにあるんですね!

ご自宅の近所の仏像さんもいらっしゃってそうでしょうか?

 

 

店主は奥越のほうのお寺さんならなんとか土地勘もあるので訪問することもできますが

福井市や鯖江市や越前市や越前町は難しい!

 

こうした仏様を拝観させていただくには普通、

事前にその仏様の安置所を管理されている方に連絡をとらなければいけないし

その管理者の方もお寺の方とは限らないと思います。

都会みたいに受付で拝観料払ったら誰でも拝観できるような形で整備されているようなことはありません。

御開帳の日が決まっているなら、その日めがけて行かなければならないし

17年に一度、33年に一度しか開帳されない仏様も多いのです。

 

ある朝突然行ってみようと思い立って、突撃しても拝観はかないません。

相当の準備がいるのです。

 

この「福井の仏像」展が大変貴重な展示ということがお分かりいただけるでしょうか?

 

 

では、実際展示のほうから、特に店主のお気に入りをご紹介しましょう!

福井市滝波町の五智如来像。11〜12世紀の作。越知山のお近くです。

こちらも一向一揆の戦禍を受け、焼かれてしまう前に谷へ放り投げて助けられた像だそうです。

谷は「ほらが谷」と地名もついているのだそう。

 

横顔の表情もお楽しみください〜^^

正面からのお顔は神々しいのに、横顔はなんだか親しみやすい気がします。

 

 

鯖江市川島町加多志波神社の聖観音立像。

10世紀の古い像で、古い像はこういう肉厚な風なんだそうです。

chottoは大きい仏像より、こんなくらいのちょっと小さめの仏像が好みです。

 

 

越前市領家町八幡神社の聖観音立像。11世紀。

河和田と今立のあいだあたりの仏様です。

眉や鼻の形がエキゾチックです。

 

こちらはわれらが永平寺町松岡の天龍寺からの聖観音立像。12世紀。

御像さん祭りのときに拝観させていただいておりました。

観音様はこうでなくっちゃという柳腰のほっそり感!

好きです^///^

 

 

越前市余川町の千手観音立像。10世紀作。

ナイフビレッジのあるところですね!

ナイフビレッジを意識してしまうせいか^^;

この千手の手の彫りの鋭さ・・・

いい刃物使ったんやろなって思ってしまう・笑

持ってる武具もするどいですよね〜

千手観音が搬出で一番大変と学芸員さんがおっしゃってましたが

さもありなん・・ですね!!!

 

 

次は

行ってみたいなあと思っていた

福井市二上町観音堂から

多聞天と広目天。

越前五山文殊山のふもとです。

十一面観音像は33年に一度の御開帳の秘仏なので

お写真だけ・・

今度の御開帳は平成35年なんだそうです。。。

 

越前市大滝町の虚空菩薩坐像。

和紙の里公園、大滝神社のあるところですね。

さすがに歴史が深くて

出展中最古の仏像で9世紀のものだそうです。

 

 

自分の好きなアングルから撮れるっていいですね・・・。

こちらの虚空菩薩さんは非常なハンサムで、どこから見てもかっこよいのです。

 

 

 

 

越前町天王八坂神社の十一面女神像。12世紀。

こちらは、前回の記事で紹介させていただいた福通寺さんや大谷寺さんの近く。

さすがに越知山は泰澄さんの修行の地で入寂の地でもあって

ものすごい仏像が多いのですね・・・。。。

白山の神様は十一面観音であり、白山姫でもあります。

白山姫が十一面観音になってしまっているという像です。

 

神像と観音像が一体になっているのは

国内でもこの一体しかないそうです。

 

 

お美しいです。。。

 

 

背中からも見ることのできる展示なので

十一面観音像が背中も見れるときは必ず!

頭部に並ぶ顔の表情に注目してください。

 

十一面観音の十一面は

慈悲相、しん怒相、白牙上出相が三面ずつあり、

さらに暴悪大笑相が一面

そのすべての頂上に如来相があるそうです。

 

暴悪大笑相というのは

ちょっと不気味で、どうしてこんな表情が観音様に?ということが謎を呼ぶのですが

後頭部にあることが多いようで

正面向いての陳列の場合は見ることができません。

 

最後は・・泰澄様^^

 

泰澄像ではこのお像が一番好きかもしれません!

無垢なお顔です。

こちらも前回の記事でご案内した泰澄寺にいらっしゃったお像だそうです^^

 

 

 

 

長くなりましたが、福井の平安仏・・いかがでしたでしょうか!

お近くの仏像さん、いらっしゃったでしょうか?

 

住所を見ながら、あらこんなところにこんな厳かな仏様がいらっしゃるのか〜と思うと

福井の歴史の深さ、豊かさをよく味わえるのではないかと思います!!

 

 

昨今は、パワースポット巡りと称して寺社仏閣を回られる方も多いようですが

パワーをいただいたり癒しをいただいたり・・そういうこともあるのだろうとは思いますが

chottoは、歴史を知って、その歴史があってこそ今の日本に続いていて、今の自分があり、これからの自分がある。

そういう風に知識を文字や体験で吸収していくことが何より

自分の自信になったり、誇りになったり、力になったりするように感じています。

 

皆さんにも「福井の仏像」展でそんな風に感じていただけたらな。

 

 

ぜひぜひ「福井の仏像」展お出かけください\(^o^)/

 

 

 

 

 

 

 

 

 

泰澄さんツアー

 

以前、平泉寺特集をしたことのあるチョットイコカですが

平泉寺を開かれたのは泰澄さんです。

 

来年は泰澄さんの白山開山1300年!

もっと泰澄さんを知りたいなと思って8月某日泰澄さんツアーをいたしました!!

 

 

永平寺町で個人タクシーをしている「永平寺交通」さんのTOYOTAセンチュリーに乗って♪

 

あまり車に詳しくないので知らなかったんですが

センチュリーって皇族の方や総理大臣が乗ってる車なんですって!

 

 

道理で座り心地がよく、機能もいろいろすごい・笑

ボタンがいっぱい!角度も調整できます。

乗り物酔いしやすい店主もこれならストレスフリー!

 

 

マッサージ機能や後部席用のシートヒーターまでw

 

なんで永平寺町でこんな最高級車で個人タクシーやるんですかってうかがったら

「面白いで」だそうです。

それでスーパーに買い物に行くおばちゃんや医者にいくおばちゃんを乗せてるので面白い・笑

福井の歴史にも異様にお詳しい。

あちこちのお寺の住職さんともお知り合いなので特別に案内もしてくださるそうです。

(というわけでの今回のツアーなのです^^)

 

永平寺交通さん

電話:090-9441-4973

ホームページ:http://eiheijikankou-taxi.com/

 

半日で20000円、一日で30000円で案内してくださるそうです。

プチ贅沢ですが、快適旅行です^^

 

 

最初はこちら

 

麻生津三十八社町の泰澄寺。

 

泰澄さんの生誕地と伝えられます。

 

 

こういう泰澄木像も伝わるそう(平安後期作)

若々しい雰囲気のお像ですね^^

 

 

 

石仏三十三観音巡りもできます。ほっこり。

 

泰澄さんは14歳から越前町の越知山に山籠りするようになりました。

36歳で白山登頂するまでは越知山で修行し、晩年も越知山で過ごされました。墓塔もあります。

ということで、越知山大谷寺へ。

 

 

 

蓮池が美しい時期でした^^

 

 

 

 

 

 

こちらにはもともと重要文化財の泰澄さん像があったのですが

今は東京にあるそうです。

 

しかし、実は店主のお目当てはこちら↓

この三像が見たくての旅だったのですが

この日急な法要ということで参拝できませんでした( ;∀;) がっくり・・・!

普段なら永平寺交通さんに連れていってもらえば見せてくださるそうですよ・・( ;∀;)

 

泰澄さんは十一面観世音菩薩を白山の化身(権現)として信仰されていました。

この三体が奉られているのは

白山三山の御前峰が十一面観音、別山が聖観音、大汝峰が阿弥陀如来の化身だからです。

実際白山山頂にもそれぞれの像が奉られているんですよ^^

福井県内でも十一面観音さんや聖観音さんがあちこちで奉られています。

 

 

特にこちらの大谷寺の観音様は、以前奈良の聖林寺でみた観音様に雰囲気が似ている気がして

見てみたいなあと思ったのがきっかけでした。

聖林寺の十一面観音様はフェノロサに美しさを発見されて有名になったという国宝の仏像なんですが

負けず劣らずの美しさだと思うんですよねえ。(っていうことを実際目で確かめたかったの!)

岡倉天心さんはフェノロサが奈良の仏像を発掘しているとき、どうして福井の仏像にも目がいかなかったのだろう・・

って思ってしまう今日この頃・・・

大谷寺さん、また今度11月3日の万灯会で御開扉があるそうなので再挑戦します・・!

 

 

そして・・・

大谷寺さんのお向かいにある「はすいけ庵」さんのあんかけうどん、美味でした。

 

 

お次は、越前町(旧朝日町)の 朝日観音 福通寺さん!

 

養老元年(717年)泰澄さん開基のお寺で

正観世音菩薩と千手観世音菩薩が有名です。

 

 

養老元年は泰澄さんが白山を開いた年。

越知山を下って白山に向かう途中でこちらを開かれたのかなあ?

 

なんでも福通寺さんの後背の山に住む魔神を鎮められて観音像を作られたのだそう。

その観音様の額の白毫から朝日のように光が射したので「朝日観音」というそうです。

それが「朝日町」の名前のもとにもなったそうです。

 

福通寺さんの近くには朝日古墳群があるのですが

古墳が祟っていたのでしょうか・・・(+o+)

 

 

 

こちらはお堂から白山がとてもキレイに拝めます。

永平寺町から見るよりもはっきり見えるのでびっくり!

 

こちらのお堂には「朝日観音」正観世音菩薩さまが

 

こちらには千手観世音菩薩さまがいらっしゃいます!

 

福通寺さんはみうらじゅんさんといとうせいこうさんの

「新TV見仏記 福井・越前編」に登場されてるそうですよ!

 

御開扉の動画も発見^^

 

ご参拝の際はお電話どうぞ^^

TEL:0778-34-0621

ホームページ:http://www.asahikannon.com/index.html

 

 

ちなみに、永平寺町にも古墳群があるのですが

その近くの薬師神社では泰澄さん作と伝えられる薬師観音さんもいらっしゃって

 

古墳のあるところと泰澄さんはセットのような気もします。

 

 

 

そして、車は奥越へ向かいまして・・・県境を超え、白峰まで(笑

 

 

 

林西寺さん

白山下山佛を見にきました〜(^◇^)

 

 

こちらでは実際に白山に安置されていた仏像がずらり

店主はこちらの銅像十一面観音がお目当てで

実際拝観できて感激!

写真で見るよりずっとお美しかったです!

11世紀の銅像で製法もめずらしいものとのこと。

71cmで大きくないものですが

こんなに華奢なお姿で白山の厳しい風雪にさらされていらっしゃったなんて・・・

林西寺さんにも泰澄木像が。弥陀ヶ原に安置されていたものだそう。

 

そして林西寺さんはこちらのお堂にもすばらしいものが

 

この素晴らしい龍の欄間!

ご住職の許可をいただいて撮影させていただきました♪

1853〜1863年に建てられた本堂は棟梁が永平寺の玄之源蔵、源左衛門親子で、彫刻が孫のしほう作。

 

 

京都の妙心寺や相国寺の雲竜図なみの迫力!

またこちら本堂の阿弥陀如来さんも必見です。

見どころいっぱいの林西寺さん^^

 

胸いっぱいになったところで

 

 

休憩しておなかもいっぱいに。

白峰は不思議な名前の食べ物がいっぱいでした^^

 

 

楽しかった〜!

 

これにて泰澄さんをめぐる旅は終了♪ですが

来年迎える開山1300年に向けて、盛り上がっていきたいな!と思います。

 

なぜなら店主は大学生のとき、大阪市立美術館で開催されていた役行者展に行ったとき

あまりの人気ぶりにびっくりしたのです。

 

もともと平泉寺好きの店主。当時は六千坊の発掘も進んでいるとは聞いていましたが

しかし、泰澄さんは同じだけの人気があるものだろうか?と疑問に思ったものでした。

 

そして当時の大学の図書館でOPAC検索してみても泰澄さんの資料というのはほとんどヒットしないのでした・・・。

 

それはもう20年も前のことで、今ではネットでもたくさん情報が出てくるし

県内では泰澄さん人気も盛り上がってきているのではないかと思います。

 

 

でも泰澄さんはもっともっと、役行者や行基や空海や最澄なみに

全国的に認知されていい人物ではないかと思うのです。

今仏像ファンにも人気の滋賀や奈良にも広がる十一面観音信仰は、

泰澄さんがお伝えになってることが多いのです。

 

 

福井の人はなんだかんだ白山が好きだと思います。

素朴な気持ちで白山はいいなと思っているのではないかと思います。

泰澄さんは白山を誇る福井県民の代表選手たる人物なのですから

県外の方にも広く知っていただきたいですね^^

 

そしてもうすぐ!10月14日からハート

 

福井のあちこちに点在する仏像さんたちが33体一同に会するありがたい博物館展示が!!!!!

 

これでいっこいっこお寺回らなくていいんですよーーーーー!!!!!!!

 

いっこいっこ回ってたら何年かかるかわかりませんよーーーー!!!!!!

 

ゴイスゴイスゴイスーーーーーー!!!!!

 

 

ありがとうございます福井市立郷土歴史博物館さん!!!!!

 

 

週1で伺う予定ですハート